Courtesy Turn (カーテシー ターン)

Courtesy Turn(カーテシー ターン)は手のとり方に特徴のある回転動作で、カプルが向き合って動作を終了する。 主にLadies Chain(レイディーズ チェイン)、Chain Down The Line(チェイン ダウン ザ ライン)、Right and Left Thru(ライト アンド レフト スルー)、Do Paso(ドウ パソウ)、Eight Chain Thru(エイト チェイン スルー)のような動作を定義し講習するために使われる。 時には単独の動作としても使われることがある。

動作を始める隊形 カプル(ベーシックとメインストリームでは普通のカプルに限る)または男性と女性が向かい合っている隊形。
コール例

Heads Pass Thru; Courtesy Turn

(from facing lines) Pass Thru; Tag The Line In; Turn Thru; Courtesy Turn

Heads Star Thru; Square Thru 3; Left Touch 1/4; Walk And Dodge; Courtesy Turn

Walk Around The Corner; Courtesy Turn at home

All 4 Ladies make a right-hand star, turn it once around; boys Courtesy Turn your girl

(from a completed double pass thru with ladies in the lead) Cloverleaf; four women in the center Square Thru 3; men reach out and Courtesy Turn this girl

動作

カプルが一体となって動き、左側のダンサーが後退、右側のダンサーが前進するようにして回転する。各ダンサーの真ん中が回転の中心となる。 動作の終了に当たり、ダンサーは徐々に向かい合い、普通のカプルとなって終わる。 回転量は以下の規則によって異なる場合と、明白に指定される場合がある。 もし規則に相反する場合またはどの規則にも当てはまらない場合は、回転量ははっきりと指示しなければならない。

  1. 別のダンサーが後ろにいる場合、180度回ってそのダンサーと向き合う。
  2. スクエアセットの外側でこの動作を行う場合、回転してスクエアセットの中心を向いて終わる。
  3. 男性がインアクティブで中を向き、女性がアクティブで男性に向かって動いて行く場合、

カプルとなって回転し、インアクティブであった男性が向いていた方向を向いて終わる。

動作 女性はその左手を掌を下にして、掌を上にした男性の左手に乗せる。男性の右手は女性の背中に廻して腰の部分に置く。 男性が後退し女性が前進することにより回転し、一体となってこの動作を行う。 回転の中心は二人の中間となる。この動作を行うと、向かい合ったダンサーは普通のカプルに移行する。
動作を終わる隊形

(4人グループでまたはスクエアセットの中心に)向かい合ったカプル。

カプル。 コーラーによって特に指示されない限り、カプルはセットの中心を向くか動作を行う隊形の中心を向く。 男性と女性が向かい合っている状態からコールがあった場合、男性が向いていた方向と同じ方向を向いて動作を終わる。

タイミング 4拍。
スタイリング

女性の左手(手の平を下)と男性の左手(手の平を上)がつながれる。 右手は女性の選択にあわせる。 女性が右手を手の平を外にして腰に当てた場合、男性は右手を女性の手に添えて、握らずに、次にコールされる動作に備える。 女性が右手をスカートワークに使う場合、男性は右手を腰の一部(例えば、中心部)に置く。

女性が男性の手に手を置くときは、指を丸めて男性の指を巻くようにする。 こうすることにより男性は回転動作中によりよく女性をリードできる。 特に女性の回転に少しでも抵抗がある場合は有効である。 女性の右手は次の動作の用意をする位置に置くか、スカートを持つ。 Courtesy Turn(カーテシー ターン)終了後は通常のカプルの手の取り方に戻る。

注釈

Courtesy Turn(カーテシー ターン)はダンサーの左手が自由になっているときに行うのが最善である。 例えば、Square Thru 3 (スクエア スルー スリー)、Courtesy Turn(カーテシー ターン)は手の使い勝手が良い。 しかしながら、ダンサーがすでにカプルの手のとり方になっている場合は、Wheel Around (ウイール アラウンド)、California Twirl (キャリフォーニア トワール)、Partner Trade (パートナー トレイド)のほうがダンスとしてはスムーズである。

回転量は最後に向く方向を指定する(例えば、"to face back in"-トウ フェイス バック イン-前と同じ向きになる)か、全体の回転距離またはその両方を指定(例えば、"Centers go a full turn around to face the outside 2"-センターズ ゴウ ア フル ターン アラウンド トウ フェイス ジ アウトサイド トウ-中のダンサーが1回転し外の二人と向き合う)することにより明白となる。

語句"and A Quarter More(アンド ア クオーター モア)" をCourtesy Turn(カーテシー ターン)の後に、またはCourtesy Turn(カーテシー ターン)で終わる動作の後に使うことが出来る(例えば、Right And Left Thru And A Quarter More-ライト アンド レフト スルー アンド ア クオーター モア)。 カプルは90度余分に回転し、一般的には、右手のTwo-Faced Line(トゥー フェイスト ライン)で動作を終了する。

Courtesy Turn(カーテシー ターン)をしてスクエアセットで終わる動作(例えば、4 Ladies Chain-フォー レイディーズ チェイン またはDo Paso-ドウ パソウ)では容易に左手のアームターンやAllemande Thar(アレマンド ザー)に移行できる。 例えば、"4 Ladies Chain; Chain Them Back with a Do Paso"がある。 第4部付加細目:Blending one call into another(動作の別のコールとの組み合わせ)を参照。

コール時及び講習時のヒント Courtesy Turn(カーテシー ターン)のあと“And A Quarter More(アンド ア クオーター モア)”というコールを使うことができるが、更に90度回転を付加することである。 また、”Full Turn(フル ターン)”というコールも使えるが、これはカプルが全360度回転することになる。